チンピエキス

mikan_130121.jpg地球上にミカン類が生まれたのは、今から2000万~3000万年前と推定されます。これがインドから中国を経て日本に伝わり、蜜のように甘い柑子(コウジ:ミカンの古名)という意味で蜜柑(ミカン)と呼ばれるようになりました。

ウンシュウ(温州)ミカンは400~500年前に中国から九州に入った何かのミカン類の種子から偶然に発生したもので、中国の温州には同じものは見当た りません。食用としては、果実に種子がないことから、家の存続に世継ぎが絶対必要とされた江戸時代には忌み嫌われたこともありましたが、薬用としてはその 成熟した果皮が古くから漢方処方に用いられ、現在でも日本薬局方に収穫され、医薬品、化粧品分野で汎用されています。

チンピエキスはミカン科植物ウンシュウミカンの果皮から抽出されたエキスで、成分としては精油(シネオ-ルなど)、糖類、フラボノイド配糖体(ヘスペリジン)などを含んでいます。
抗炎症作用、鎮静作用、活性酸素消去作用、皮脂合成抑制作用などが認められ、育毛剤などのヘアケア製品や浴用剤などに使用されています。